詩人:快感じゃがー
素知らぬ顔 で
あなたが なぞった
台詞は
無性に
あたしを 悲しくさせた
とにかく
吐きそうになるのを
堪えて
彷徨いながら
夢のなか へと
堕ちたの
降り注ぐ
冷たい光と
無機質な部屋
膝を抱いて
一人
泣き叫ぶ あたし
愛は やがて
壊れゆくことを学び
永遠の約束も
何処にもない と知った
大きすぎる
ダブルベッドの違和感 は
どうにか
やり過ごせたけれど
あなた が いない
それだけのことで
心だけが
どうしようもなく
ただ ただ
不自由な抜け殻に
なってしまったよ
ここ に あたしを
取り戻すとき
それは
本当に
あなたを 乗り越えるとき
だけど
今は まだ
信じられそうにない
月は
太陽なし では
輝けないのよ