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詩人:ワタナー
「はぁ・・・」
「どうしたの?生徒ちゃん」
「先生・・・気になる男の子を振り向かせるにはどうすればいいんですか?」
「あら、恋でもしてるのかな?」
「恋というか・・・どうしたらあのキャラを攻略できるのかと」
「ギャルゲかよ」
「先生!恋のことで先生に相談するなんて自殺行為だと思います」
「悔しいけど否定できないわ」
「先生は恋した事あります?」
「あるわよ〜すごい恋だったんだから」
「あっそ」
「振っておいて流すなよ」
「どんな恋だったんですか?」
「あれは私が中学生のころ・・・」
「じゃあ戦前ですね」
「あなたはいちいち人の話を挫かないでください」
「すみません」
「当時私はとっても純粋で可憐な乙女だったの」
「自分で乙女とか言う人にはじめて会いましたよ」
「私は同じクラスの木村君が好きでね。よく彼を視姦していたわ」
「純粋で可憐な乙女なのに?」
「でも先生奥手だったからなかなか声を掛けれなかったの。だからラブレターを書いて彼の下駄箱に入れたのよ」
「へぇ・・・で結果はどうなったんですか?」
「ダメだったわ。きっと新手のスパムメールと勘違いしたのね」
「当時電子メールの概念なかっただろ」
「淡い青春の1ページね」
「先生は昔からダメだったんですね」
「いや、そんなにダメかな」
「もう救いようがないですよ、このダメ人間」
「そこまで言われるとへこむわ」
「元気出してください、先生が元気出さないと私も元気なくなります」
「うんありがとう」
「・・・フラグが立ちました?」
「言ってる意味がさっぱりね」