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[67576] 偉大なる死者達の間で

詩人:

脳が絶えず冷静な熱と自信の信号を送っている

初めてあの三楽章を弾き終えた時だったか

屋上の先端に立った時だったか

アイスランドでオーロラを見た時以来だろうか

体内から時間をかけてゆっくりと溢れる

ゆっくりとそれでいて熱い

今 生と喜びを穏やかに実感する

父と母の子として

夢に出た髪の長い男の話 真に受けてもかまわないじゃないか

私はモーツァルトでもショパンでもないんだ

行き着く先が彼の言う終わりでも

これが退廃的な思想であろうとも

見えるのが複数的な未来でも

今出せる結論は一つしかない

芸術を問いたグールドの言葉の理由

はっきりと核心に近づく

あぁ

ゆるやかな閃光の色彩が今日は一段と鮮やかだ

散りゆく様に死を告げられて

産まれては死にゆく幾千のアリア

今 再び「生」を持つだろう

ならば私はこの自信と志を持って海を渡ろう

2006/02/26 (Sun)
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