詩人:はるか
例えば転んでケガしたひざこぞうにばんそう膏をはった指先とか例えば毎日焼くのにたまにコゲのある卵やきだったりとかねえ そんな事例えば当たり前のようなお帰りの言葉や抱きすくめた時のエプロンの色も心の端っこにかろうじて引っかかっててくれたらそれだけで十分あなたに沢山のことを話して聞かせたくてつけた名前を何度も呼んで何度もその瞳を見たくて明日も笑っていますようにとただそれだけのちいさな ちいさな願いごと