詩人:どるとる
冷蔵庫が 落とすかげろう
甘い花の香り
浅い眠りから 覚めたあとの恍惚に
自惚れたままの 世界は ぼんやりと
気まぐれに まかせて
綴った言葉のように つたない
海月が 泳ぐ 空に
命がちょっとだけ
顔を出したような
はみ出したままの無防備な心に
陽射しはあまりにも激しすぎるから
少しの間をあけて 片目で君を見る
透明なガーゼに 太陽をかざして
七色のビーカーに 虹を閉じ込める
浅はかな日曜日の憂うつに
言葉を多用しすぎた
僕の敗因はそこにある。
2015/12/31 (Thu)