詩人:カナリア
蜜柑の皮を手に擦り付けた三軒隣のお婆が眠る蒼い海はジャリジャリと音を鳴らしのったりとした古酒が更に涙を誘った少女は聞く「あの人は何処へ行ったの?」黒い馬は泡だらけの涎をそっとアカバナに汲み与え自らも個々に眠ることを悟っていたかの様な…飲み込めない飴玉が喉に張り付いた