詩人:杞柳
高校時代の恋は子供の我儘なのか大人の見栄なのかはたまた青年の思春期なのか能く判らないでもあの日だけは二人乗りが怖くて君の優しさにしがみ付いたあの橙色の坂道だけは陽に晒しても褪せる事無く嘘を吐いても汚れる事無く光に覆われて影を落とす事も無いきっと君は初めて愛せた人