詩人:どるとる
桜の花びらが 道を桃色に染める午後には
ありふれた話をしよう紅茶でも飲みながら
やたら難解な 解釈でこんがらがる
なんでも難しく考える思考から改めよう
橋の向こう 水面に小さな波を立てて
白い船が 横切る
時計は今日はいらないね 時間なんて気にする必要はない
昨日降った雨が残した水たまりを
軽く飛び越えて 街を一周
バス停に 誰かの思い出が描かれてる
なつかしい背中に ありし日が映る
僕らは ただ
桜の花びらが 道を桃色に染める午後には
ありふれた話をしよう紅茶でも飲みながら。
2016/01/11 (Mon)