詩人:どるとる
いつか見たことのある景色がまぶたの裏に 同じ場面を描いてるあの懐かしい声が今も残ってる君は生きてるんだ僕の中に夕暮れに染まった空が街並みを抱きしめているそんなふうに見える優しいあの顔に 会いに行こうとしてやっぱり やめたあの夏のように陽炎の揺れる 道に落とした涙はいまだ乾かず 思い出を閉じ込めるうつせみだけを残して朽ち果てるはかない命の終わりを見た暑すぎるあの夏のように。