詩人:遥 カズナ
僕らを包む全てへ君はなっていったんだね…君の体が灰となり空気に溶けて大気と一つとなった時君を呼吸した僕らの胸は痛くなりこの体の隅々の血に君を感じたよ…やがて瞳の毛細血管から静かに涙腺へ至った君は優しく頬に流れ出て僕らの汚れた眼を洗い清めてくれた…君が名残惜しんだこの美しい世界この君の全てに相応しくなりたい…