詩人:さみだれ
あなたがもたれた三日月はもう
今では落ちてしまって
にっこり笑うこともしなくなった
星は集まりひそひそと蔑み
太陽はそ知らぬ顔で
魔女は空を飛ぶことをやめてしまって
飛行機が通ることもないけど
やがて人はそれに慣れてしまい
あなたもまた同じに
やつれて小さくなった月の背
森の向こうで毎日泣いてるそうだね
友達もいなくてひとりきりで
黄金に輝くこともできず
そして人はそれを忘れてしまい
あなたも同じに
ずっと見つからない夜の片隅に
今でも毎日泣いてる
だからね
2013/10/23 (Wed)