詩人:どるとる
喧嘩して しばらく口を利かなかったね
君は耐えかねて家を出た
机には 一枚の手紙
丁寧な 君の字で さよならとあった
僕は一晩中泣いた
よくあることだが君がいなくなってからわかった
失ってから気づく大切なものに
一人で作り食べる飯
一人で取り込みたたむ洗濯物
一人で観るテレビ
一人で迎えた朝
一人で眠る夜
一人じゃやっぱり寂しいよ
挨拶さえも交わす人もいない
だから、今度ばかりは僕から先に謝るよ
僕はさんざん傷つけて気づいたよ
こんなにも君を愛していたことに。
2016/02/13 (Sat)