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詩人:どるとる
暮れゆく街並みを背に君はうつむいた
悲しむその理由を聞くこともないまま
流れていく時間はこわいほど早くて
あっという間に朝が夜に変わる
君の 明日がどんな日でも素敵な日になるように
僕はただ願うことしか 出来ません
それでも 君が笑ってる世界には 悲しみなんか ないような気がする
カーペンターズを聴きながら帰ろう
君と交わす終わりのないしりとり
イエスタデイワンスモアが一番好きで
何度でも繰り返し聴いていたよ
明日が来ることを待たなくなったのはいつからだろう
群青色の 思いがにじんでとけ出す
目を閉じて描くのは明日の笑ってる 僕
その隣で笑っている 君
僕の瞳に落ちる 太陽は ひび割れて
卵のように黄金色に ひときわ輝いて
暗闇にのみこまれた
そのときの痛みを 覚えていたい
君の 明日がどんな日でも素敵な日になるように
僕はただ願うことしか 出来ません
それでも 君が笑ってる世界には 悲しみなんか ないような気がする。