詩人:安曇
苦いね、とても苦いね。貴方といるときはいつもコーヒーの中に入ったミルクみたいだった。ゆっくり、苦味に溶けていくゆっくり、色も混じっていくミルクだけの力だと、苦味はとうてい消せない。儚く回るミルクが溶ければ、私の想いも、儚く溶ける貴方の苦味を消すことはないかもしれないね。でも、一緒に苦味に入っていくよ。溶けて、消えたとしても何度も、何度も苦いね、とても苦いね。