詩人:高級スプーン
失くした望みを
無かったことにして
彼は唄を歌った
ゼロから一から
彼は唄を歌った
再三繰り返しても
気付かずに
似た唄ばかり歌ってる
グルグルと
同じ場所を回り
自分の尻尾を
追い掛けてるぞ
いい加減にしろ
メビウスの輪を
くるりくるり
ハムスターのフリはやめろ気が進まないのは
君が進んでないからだ
まだ気が済まないのは
まだ君が進めるって証拠さ
本当か?
なんて聞くなよ
真実なんて
信じるかどうかで決まる
君が嘘を歌えば
この唄も偽りになるし
ずっと何も見えないままだ
とんでもないだろ
僕はその方が怖い