詩人:花
日が経つにつれ
腹ん中にドロドロしたものが蠢く
ふと思った
私が 生きている内に
『あの日』より前の
宮城県、東北地方に 会うことは出来るのだろうか…
『あー…この景色だ』
と 復興した街を
この瞳で 見ることは出来るのだろうか…
神戸復興に15年の月日が流れている
それでもまだ傷跡は 痛々しく残っているのだろう
15年…20年…30年…
私は 生きているのだろうか…
そんな事を 考えていたら
とても悲しくなって
辛くなって やるせなくなって…
あの日にみた景色が
『人生の最後』だったんじゃないかと
心が 壊れそうになる
家や街は戻っても
戻らないものは 確実にあって…
次の世代が
取り戻してくれる
と…
そんな ずっとずっと先の事を
片隅に 考えてる