詩人:さらら
透過していくシナリオ時の鳥と魚たち通過し途中から破れた頁何と記されていたかと数枚舞うように風と舞う時の鳥ついばみ空向こうまで持ち去り魚はいつもと変わらぬよう泳いだただ雪 降って白く時の景 変わりその春祈りさえ忘れさせるくらい冷たい見えない雪枝先までそのうち陽だまり向こう未来破れた頁はただの恋文だったのかもしれない透明な文字空白の破れた頁