詩人:遥 カズナ
私の成り行きを
何一つと言えど人のせいにはしまいと
この体を結ぶ紐と言う紐を
きつく締めているつもりだ
片手で水を掬って稼ぐような日々
申し訳の無い思いをよそに
妻と幼子の拙い会話は
温かな湯のように
心の背から掛けられて
私は
解きほぐされる…
お前達の為に
病気に成らぬよう
毎晩飲んでいた酒も止めた
酔って嘘塗れに塗り潰されてしまいたかったこの世界で
お前達は私の道しるべになったのだ
その道すがら
いつか
当たりまえの
普通の詩を
書いてみたい…
2005/12/28 (Wed)