詩人:さみだれ
たぶんわたしの望む世界はすごく退屈でギザギザしたものがないと思うなだらかに地平を這う真っ直ぐ進む変わったヘビそれがわたしの正体でもあるのでしょう私が人間に生まれたこと神様は嫌がっている髭をポリポリ掻きながらつまらない世界を否定してたぶんわたしの望む世界は生まれない刺し貫かれた優しさに満ちている重力を無視することは必然的に他者を傷つけることになるなぜならばわたしの望む世界は生まれないから行き先のわからないバスは怖いけどわかるバスはどこか退屈だ