詩人:さみだれ
パンを一口かじるだけがあの子には永遠にも思える幸福で世界の終わりがちらちらとその背の向こうで顔を覗かせ相対性理論を小バカにしたように嘲笑うのです私があなたを思うとき星は木から木へと飛び回り一番高い杉の天骨で落っこちてしまうのです明日友達に会うことがあの子には一生分の幸福で物語の終わりがもうその次のページで待っていて相対性理論は優しすぎたから永遠にも思えるのです