詩人:高級スプーン
時が流れるのを見ている
ごっこ遊びには加わらずに
親指の爪噛みながら
ただじっと
ずっと見ているロムル
誰も彼を気にかけず
夢中で地球回ってる
知っているのは僕だけか
それともロムルなんて
居ないのか
視線を感じても
振り向けば
そこには誰も居ない
井戸端で会議をして
人は一生を過ごす
何話してるのかなって
ひたすら耳を傾けるロムル
僕には真似出来ない
逃げているのは
どっちだ
触れているのは
どっちだ
同じ時間を過ごし
同じように流れても
一つになれず
はみ出して傍観して
爪を噛む僕が本物のロムル