詩人:IKUMI
肺の末期の癌。
爺ちゃんはそう告げられた。
そして、爺ちゃんは
私の母にこう言った。
もう十分生きた。
死ぬ間際に辛い思いをしたくない。
だから、抗癌剤は断ってくれ。
…爺ちゃんの気持ちが痛い位に
分かってしまった。
使った事ない人にはきっと
分からないこの気持ち。
爺ちゃんの気持ちを
分かるのはきっと私だけだ。
でも、一つだけ違うのは…
爺ちゃんは私と違って、
生きる事から逃げなかった事。
爺ちゃんが…
カッコよく見えた。
少し元気付けられたよ。
爺ちゃん、ありがとう。