詩人:さみだれ
何も持たない空は青くなかっただろう彼女が見上げていたあの星も暗がりへ私が歩くあの階段もどこにもなくだから思うのか星になりたいと彼女が見上げていたあの星ほど明るく何も持たない人は生まれてはこないだろう彼女が見つめていたあの頃の手のひら私は今もあの手を離さずだから思うのか「死にたくない」と彼女が見つめていたあの手ほど温かく優しくあろうと