詩人:りんくす
私は一人で歩くとき
とても気ままに歩調を変えてきた
きみと出会い
同じような調子で歩く人が
他にもいるんだと知った
でも似てはいても
脚の長さだとか
ふと気に留める風景や
疲れ具合は
微妙に違ってるんだよね?
私はたまに突っ走ることがあって
きみはたまに座り込むことがある
あれ?って何度か振り返る経験を経て
二人の歩調を
体が徐々につかみかけてきた
急かして腕を引っ張ることはやめて
今はただきみの隣で腰を下ろしていたいんだ
きみの呼吸が
アンダンテに戻るように…
2004/01/11 (Sun)