詩人:山鳩
降水確率100%の朝にパック入りの牛乳を飲み干したら僕は窓を開けて曇り空を見上げていたまとまった雨が降るでしょうと昨夜十時前の天気予報で言っていたのに途切れ途切れの雨雲が南に流れてゆく夕方に久しぶりに虹を見たほぼ完全な半円をして虹のたもとにある家々がすっかり呑み込まれている束の間のカタルシスに君の嘘がその時透明になった空を透かす七色の言葉たちよ今は黙って許したくなった