詩人:EASY
異国の人が心を込めて
ごちそうを用意してくれた
その味がどうにも
口に合わない僕がいて
その気持ちに感謝する
幸せな僕もいた
それはまるで
仕事だからやってる僕と
仕事じゃなくても
やってる僕みたいで
物に溢れた豊かな暮らしと
僅かな物にも感謝ができる
豊かな心みたいだ
プレゼントの値段を受け取る僕と
プレゼントの気持を受け取る僕とも言えるし
誰かに愛してもらいたい僕と
誰かを愛してる僕でもあって
顔だけが笑ってる
ストレス社会に蔓延った
本音と建前とも言えた
単に
僕の体に備わった
味覚に合わないだけの
すごく些細な事だから
もっと大げさにしたら
体が死んだら死ぬ僕と
体が死んでも死なない僕だ
でも
それは単に
異国の人が作ってくれた
口に合わないごちそうが
嬉しかっただけのことだけど
きっとそれはそういう事だ
僕と僕は僕だけど
僕は僕を意識して
僕は僕を知ったんだ
異国の人が作ってくれた
口に合わないごちそうが
そんな事まで気付かせた
大げさだと
君が笑って言うのなら
単純だと
僕は君に笑って言うさ
おんなじように
僕も君も笑うから
それはそれでおんなじなのさ
だって
お店でお金を払うのは
それが口に合うからさ
その時はその時で
君と僕はおんなじように
美味しいねって笑うんだ
そこに大した違いはないさ
肯定と否定じゃない
だからあの世とこの世じゃない
笑うところが違うだけ
笑い方はおんなじだ
僕と僕は僕なんだ
君と君は君だから
あの世とこの世は
世の事さ
僕等は二極有用だ