詩人:是清。
逃げたくない
背中を向けたく何か無いのだ
恥づかしい
足が丸で地面に張り付いて居るかのやうだよ
まう動けない
余り役に立たない/乾いた目さへ閉ぢて
今此処で立ち止まつてゐるから
明日の朝何て視れない
幾つもの理由を付けて/悩むでゐる振りで
此の場所に留まつて居たけれど
飽き性の妾に
足踏みは出来ない
何度踏み留まつて来ただらうね
下向いて歩く妾に明日と今日の違ひ何て特に無い
区切りに意味を持たせる事が
明日こそ出来るのだとしたら
曖昧な日々を綴ぢて
今此処でやり直さうか。
2004/04/27 (Tue)