詩人:重夏
君がいない 君といない 現実がほら色もなく 音もなく壊れてゆく君がいた 君といた記憶をなぞれば声もなく 果てもなく泣き崩れてしまうよ君がいない 君といない時間の中で大丈夫 大丈夫と何度も言い聴かせ君がいた 君といたあの時のまま僕はまだ この場所から歩き出せずにいるよ