詩人:清彦
通りすぎていった景色を
確かに覚えている
痛みの分まで深くまで響くから
暗い夜の空に ぼんやり浮いた月
離れていても同じように
見えているはずなのに
もう あなたが好き
懐かしい想いや
痛みも溢れてきて
恐れていた通りに 今 苦しむのです
ふざけるように
ごまかしてきた
あなたと一緒に笑っていたんだ
その眩しさを見つめていた
遠くに置き去りにしていた
歌を口ずさみながら
藍色だって夜空に向かって
叫んで見ていた空に
あなたが今 輝いて浮かんだ
愛しい程 光るのです
僕の事を照らしているのです