詩人:楠崎 志杏
哀しい事…
忘れたいね
壊れるかと思った
…もう笑えないんだと
周りは闇ばかりで
本気で痛かったんだ
色褪せる想いなら
『早く』と願った
時間が経てば
思いは懐かしさに
変わるから…
すぐに哀しさを
振り払うなんて
出来やしなかった
いつか…
楽しさが戻ってくる
壊れそうな心が
そう言ったんだ…
途方もなく
馬鹿らしく思えた
夢なら覚めて欲しい
哀しみの向こうで
心と戦うことも
大事だと誰かが言ってた
僅かな光が胸に灯った
哀しみを忘れない
強い自分であろうと誓う
それが今出来る精一杯…