詩人:山崎 登重雄
鼻先をかすめれば記憶がよみがえるすき間風が運んだすえた匂いがまだ人は不幸を糧に生きるそれを最後とするためにそれが最期とならぬように何度も抱いた君の香りこれで最後と思いながらそれで最期と願いながら自分で作る夕餉の匂いに少しだけ 苦笑しながら