詩人:どるとる
真夜中過ぎのがらがらの店内
あくびばかりしている従業員
やる気があるのかないのか
やたらよそ見ばかりしている
電池がなくて止まったままの時計
乱雑に並んだ雑誌とシミだらけの窓
バイトが終わった 君と待ち合わせる
店から出てくる頃にはもうすっかり夜で
珈琲を飲みながらアパートまで歩く
期限切れのパンとおにぎりと鼻歌
見上げた空に流れ星 願い事を言おう
少し離れて 後ろから君を盗み見る
このアングルが一番好きだ
伝えたい気持ちが言葉にならないときは
何も言わずにただ手をつなごう
ちっとも優しくないし素直じゃない
意地っ張りで強がりでさみしがりやで
でも君だって似たようなもんだと思う
バイトが終わった 君と待ち合わせる
店から出てくる頃にはもうすっかり夜で
珈琲を飲みながらアパートまで歩く
期限切れのパンとおにぎりと鼻歌
見上げた空に流れ星 願い事を言おう。