詩人:七緒
「大丈夫」が口癖の君を
いつかそこから連れ出してあげたかった
チョコレートとか花束とか
君の好きなものだけ集めた世界に
君の正しさが正義じゃないのなら
そんな世界なくなったっていいや
もう会えないのに
また会えるような顔をする
また会えるのに
もう会えないような気持ちになる
私たちはみんな不器用だから
いつも選択を間違えてしまうよね
君がいなくても
私はどうにか生きていけてしまうから
きっと君も
私がいない日々を
なんてことない顔で暮らしていくだろう
時は過ぎる
上手くやれる
忘れたふりをして
何でもないふりをして
でも
君の事が好きだよ
本当に好きだよ
ああ うまく言えないことばかり
ねえ 忘れたくないことばかり