詩人:花房優希
溶けるように 踊る甘く苦い熱の中私は蝶のように舞ったひらりふわり闇に紛れるように、泳ぐようにカラダを蝕むは、塩酸の海か沈みながら光を見た反射して、歪んだしろい閃光を継ぎ接ぎの心は鳥に喰われ飛び散って残ったのは、役立たずな精神残像だけがゆらゆら揺れている「思い出」という名の、キレイな虚実そうして、ワタシは人の形を亡くしてゆく