詩人:スヌスムムリク
拒むことができたはずのキスを、
あたしは拒もうとしなかった。
あたしはあなたのことを、
好きになりたくて、
なりたくて、
どうしていいかわからなくて、
付き合って、長い時間一緒にいれば、
好きになれるかと思ったけど、
案外、思ったほどそう、
簡単でもなくて、
でも、やっぱり好きになりたくて、
ならなきゃいけなくて、
あたしはあなたのキスを受け入れてしまった。
でも、心の距離が近づけるはずだったキスは、
すればするほど、
悲しくて、
苦しくて、
あなたへのあたしの心を遠ざけていることに、
気づいてしまったの。
あなたは、
キスのあと、あなたの腕の中で流した、
あたしの涙をしらない。
突き刺さるような、
胸の痛みをしらない。
ねえ、
あたしはこれから、
どうしたらいい??