詩人:雪依存症
突然降り出した雨に、傘を持たない僕は走った。どんどん濡れていく体。不思議と雨の冷たさも、濡れていく体も気にならなかった。本当に濡れているのは自分の心だから。雨粒よりも、自分の涙で濡れていくほうがよっぽど辛いから。この雨と共に傷ついた心も流してしまおう。これはきっと救いの雨。僕を励ましてくれる雨。今降っているこの雨は、今までの雨で一番好き。