ホーム > 詩人の部屋 > 雨蛙の部屋 > 月に煙る花の残り香 > 投票

雨蛙の部屋  〜 「月に煙る花の残り香」への投 票 〜

  • 雨蛙さんの「月に煙る花の残り香」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[85012] 月に煙る花の残り香

詩人:雨蛙

今年最後の花火大会
最後の花火が盛大に打ち上げられた
だんだんと小さくなっていく喧騒の中で見上げたそこには
月明かりを浴びて白々と煙が漂っている
目蓋を閉ると
ふいに今は居ない君を思いだした
そこには無い君の手を握り締める
忘れたはずの涙が一粒零れ落ちた
今…………わかったよ
本当に君の事が好きだったんだって……
もう、戻れないあの日を思い
目蓋を開く
そこにはだだ月が輝いていた
あの白々と漂っていた煙は残り香だけを残し姿をけしていた
遠くから聞こえた友の声に慌てて涙を拭い
今年最後の花火大会が終わりをつげた……………

2006/09/04 (Mon)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -