詩人:みゅぅ
電話が切れる
あの音
あたしは大嫌い
何かが途切れて
そこにあったものが急に
なくなってしまうような気がして
あたしは暗い暗い闇に
その音とともに
沈んでいく
そんな意味不明な衝動にかられながら
あたしは受話器を置く
『プ-ップ-ップ-』
耳に残るあの音
夢にまでついてくる
そんな音をかき消してくれたのは
あなたの声だった
優しくて純粋であったかくて
すごく安心した
暗い闇の中から
あなたが見つけ出してくれたようで
あたしは一気に幸せになれた
次に闇に落ちたときは
あなたの声を探そうと
そう想えば
あの音も怖くない