詩人:夜深
さびしさと隣り合わせだね、今夜は。
大げさに寝転んだフトンがやけに冷たくて心地よい。
まどろみの中 思い出す、
君のあたたかな声が乾いた心に熱く響く。
やさしさの中に見え隠れする君の冷たいところが
このさびしい夜にぴったりと当てはまるから不思議。
光に近づいていくと透明になっていくように
君に近づくたびに心が震えてた。
たとえ、
透明になってしまっても消えたりはしないこの心。
君の声で熱く甘く響く、さびしくなったこの私。
切なくて会いたくても会えないこと、
心がすごく知っているから、
その痛い気持ちをあえて言葉にすれば。
さびしさなのかも知れない。