詩人:どるとる
ゆるやかな坂道を 自転車で下ってく
スピードはそれほど出す必要はないよ
いくつかの出会いと別れをしてきた
忘れてる気持ちの名前を思い出す
ラジオから溢れ出す虹色のナンバー
モノクロの僕の世界を一夜で染めた
変えたよ
世界の終わりと世界の始まりがいっぺんに来たよ
悲しいことも嬉しいことも混ぜ合わせた世界だ
笑うべきか 泣くべきか 考えていたら塵あくた
雨上がりの午後に 虹になって涙をかっさらった
今一番
言いたいことが
言葉になって
僕の真上に落ちた。
2016/08/19 (Fri)