詩人:どるとる
通り過ぎる雨を名残惜しくさせるのは
この夜の寂しさがはかり知れるから
行かないで 行かないでそばにいて
涙でも流さないと笑うことさえ儘ならない
人も疎らな終電車 窓に映る闇と静けさが同居する
どんな言葉でこの気持ちを 歌おうか
僕が出来ることなんてたかが知れている
空のずっと向こうに憧れが揺れていたって
ふれられなければ幻だと笑った
消えてしまえるなら命なんていらない
目を閉じた闇よりもっと深い闇に肩まで沈みたい
明日なんていらない 夜よ明けないで
一秒と永遠の隙間に僕はずっと座ってる
終わりという駅に着くまでの長い間
人も疎らな終電車 窓に映る闇と静けさが同居する
どんな言葉でこの気持ちを 歌おうか
ねえ 君はどうする?