ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 終電車

どるとるの部屋


[8185] 終電車
詩人:どるとる [投票][編集]


通り過ぎる雨を名残惜しくさせるのは

この夜の寂しさがはかり知れるから

行かないで 行かないでそばにいて

涙でも流さないと笑うことさえ儘ならない

人も疎らな終電車 窓に映る闇と静けさが同居する
どんな言葉でこの気持ちを 歌おうか

僕が出来ることなんてたかが知れている

空のずっと向こうに憧れが揺れていたって

ふれられなければ幻だと笑った

消えてしまえるなら命なんていらない

目を閉じた闇よりもっと深い闇に肩まで沈みたい
明日なんていらない 夜よ明けないで

一秒と永遠の隙間に僕はずっと座ってる
終わりという駅に着くまでの長い間

人も疎らな終電車 窓に映る闇と静けさが同居する
どんな言葉でこの気持ちを 歌おうか

ねえ 君はどうする?

2016/08/24 (Wed)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -