詩人:高級スプーンあと何年
耳元から心臓まで貫かれる俺にとって刺さるモノは貴女にはどうでも良くて一緒にいるのが不思議だなその実何の不思議もなくて俺が可愛いと思う貴女が「かわいい」と云う相手が一緒にいるのが事実だから昨日林檎を食べた虫達が今日どんな騒ぎを起こすのか興味はなくてその場に座って静かに思い返す可愛い貴女と過ごした日々をふたりの蠢きは裏返したダンゴムシの脚を見るよう愉しかったなあいつは昆虫じゃないけれど