詩人:どるとる
映画の終わりの寂しさのようにさっきまでの物語は 跡形もなく胸の中からすっかり消えているそれは眠ってる 間に 過ぎていた 通り雨どうして 明日は来るのだろう僕には行く宛など ないのに映画の終わりに雨のように 落ちてくる エンドロールきれいなだけの 言葉で飾られた 映画の内容なんて いちいち覚えてない気づけば 誰もいない映画館に一人残されて 退室を 余儀なくされる人生とは それによく似た 境遇。