詩人:ゆにこ
そうだ
あたしが選ばれるなんて
最初からありえなかった。
あたしが一番に
なれるわけもないんだった
きっとこうしてみじめなのが
お似合いで
いつも取り残される
さいごのひとり
ダラダラ呟いて
センチメンタルな言葉を
並べ立て
孤独に酔いをまわしたりしながら
なんとなく過去を
抹殺してゆくんだ
なんとなくぜんぶを
忘れようとするんだ
安い愛でも
確かに抱きしめあえるなら
いま目の前にいる
あなただって
すでにただの客ではないわ
今夜は少しだけ
気のある素振り。。
素性も知らない人だけど
どうしてこんなにも
温もりは愛しいんだろう?