詩人:Feeling
曇り空に
煙草に火をつける
風は冷たく
たまに降る雨は
この体の温もりを少しずつ奪っていく
光射さない
薄暗い街中
通り行く人は
モノクロに見えて
自分のいる場所もわからず
ただ僕は立ち尽くしている
この煙草の煙の様に
僕の心は
一吹きでかき消されてしまうんだろう
いつのまにか
生き方を忘れた人達の中で
自分という存在を見つけられなくなっていた
僕の心に悲しみが降り続ける…
そこにはただ…
足元に落ちた一滴の雫が
ただひとつの想いを残し
渇いてはいけないと
必死にその場所でもがき続けた