詩人:矢井 結緒
輝いてた日々を
憶えているから
待ち続けていられる
今は欠けてくばかり
それでも
また月は満ちて微笑む
夜空を見上げても
暗雲が立ち込めて
闇はこれから
まだ深くなるばかり
それでも
また星は瞬いて光輝く
そこに
碧い兎がいない事
大人になった今は
もう知っているけど
淋しさで死にそうな
あなたの歌声が
確かに聞こえてるから
ギアをニュートラルに
サイドブレーキ引いて
この夜が明けて
あなたが帰って来るのを
ずっと待っている
アイドリングしながら
2009/08/10 (Mon)