詩人:ℒisa
夕暮れの放送が街に流れ赤とんぼ1匹ビルの狭間で見つけた今でも何処か遠く幻の様に聞こえる蜩の鳴き声別れを惜しんで遊ぶ子供達『また、あした』の声も変わらないあの頃と同じ夕暮れ変わってしまった大人達が『この街もすっかり変わってしまったね』なんて言うけれどあの家の庭に毎年咲く向日葵も川を照らす打ち上げ花火も変わらないあの頃と同じ毎年同じ朝あの公園で流れるラジオ体操毎年同じ静かな夜風鈴の音だけチリンと聴こえた