詩人:千波 一也
わたしのなかでは
きえない、ゆき
きこえないことば、には
あふれるくらいに
ふれているのに
ふるえています
たしかさを
ましてゆく、ような
かさのなか
みずからふかく
かさのなか
おもかげは
ひとつの、きのう
くわしくなりえない、その
きのうはふえて
おもくなります
うらうらの
いし
ただようなみまで
おいかけ
て
うらない、
そうです
どこにもなく
どこででもなく
ついで、
あらゆるみず、を
むこうにおいて
わからない、ほど
うれて、うれゆく
からがらのひび
すみますか
やみますか
ふるい、わたしを
ひとみに
かえて