詩人:甘味亭 真朱麻呂
曇り空ぐずついた空模様
今日も雨が街を濡らしている
やることもなく家でゴロゴロしてる僕
雨戸をたたく横殴りの雨
こんな日は気持ちまで滅入ってくるんだ
悲しくて淋しくて
気づけばいつも土砂降りの雨の中
孤独に佇んでいる
瞳に映る途絶えない人の流れ
まるでビデオのスローモーションのようだ
庭の鉢植えの花が雨に濡れ
今にも倒れてしまいそうなほどひどくうなだれている
胸の奥にある歯がゆいあの日のお別れ
雨はただそんな気持ちもお構いなしに降り続くけど
僕の胸の中にはまだ
君の言い放った
サヨナラの言葉が何度も悲しく響いてる
悲しくて淋しくて
後味の悪い後悔だけが残り
今虚ろな瞳を空に向けて
言葉にならない声で
嗄れきったノドをふるわせて
必死に助けを求めてる
必死に救いを求めてる
降り続く冷たい雨に濡れ
靴の中まで雨水が入ってきても
ずっと誰かの愛を探してる
ずっと戻らぬ君を名残惜しんでる。